国消発第376号
昭和29年9月1日
各都道府県知事あて
国家消防本部長
消防ラッパ譜の制定について
消防諸行動に用いるラッパは、これを吹奏することによって敬意を表し、或いは号令、命令及び指示を伝達して規律の維持と志気の昂揚を図ることができる。
当本部では、「消防訓練礼式の準則」制定後、消防ラッパ譜について研究中であったが、この程成案を得、別添のとおり消防諸行動に適応した「消防ラッパ譜」を定めたので、ラッパを用いる場合は、下記諸点に留意し、この譜によって号音の全国整一を図るよう貴管市町村に周知願いたい。
記
2 号音は、敬礼、集合、消防行動、行進、日課及び数の6種としたこと。
3 ラッパの号音は、吹奏担当者のみならず、全隊員が十分理解していなければならないので、常に聴覚訓練を行って徹底を図るようにしておくこと。
4 吹奏担当者は、このラッパ譜により、常に音符の理解と正確な吹奏法の演練に努め、必要あるときに明瞭、正確な音調によって吹奏でき得るようにしておくこと。
5 2集合(2)幹部集合の号音は、下級幹部以上(例えば、小隊長以上)を集合させる場合は、号音の次にG音(そ音長声、以下同じ)一声を附加し、中級幹部以上(例えば、中隊長以上)を集合させる場合は、号音の次にG音二声を附加し、上級幹部以上(例えば大隊長以上)を集合させる場合は、G音三声を附加することとしてあること。
6 このラッパ譜に定められていない号音を必要とする場合においても、なるべく煩雑な種別を設けて号音の複雑化を来すことを避けるように留意されたいこと。
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